栗本来の甘さを、いちばんおいしい状態で。
創業から70年。
茨城県筑西市で、一粒ひと粒の栗に心を込め、おいしい栗をつくり続けている吉原農場さん。
長年にわたり栗と向き合い続けてきた吉原農場さんが大切にしているのは、栗本来のおいしさを最大限に引き出し、できる限り良い状態でお客様に届けること。
今回は、吉原農場の代表・吉原さんに、栗づくりで大切にしていることや、熟成栗ならではのおいしさ、おすすめの食べ方についてお話を伺いました。
「熟成栗」へのこだわり
吉原農場さんでは、収穫した栗を熟成させ、糖度を2倍から3倍に高めた「熟成栗」を専門に取り扱っています。
「栗って正直、中を開けてみないと分からないんですよ。」
自然の中で育つ農作物だからこそ、一つひとつの栗を外から見ただけですべてを判断することはできません。
だからこそ吉原農場さんでは、おいしい栗をお客様に届けるために、収穫した後の管理をとても大切にしています。
木から落ちた栗は、その日のうちにすべて回収して熟成庫へ。
その後、厳しく選果し、熟成からお客様の手元に届くまで、低い温度帯を保ちながら管理しています。
「木から落ちたときの鮮度をできるだけ保ったまま、糖度だけを上げて、お客様のところへ届けることを目指しています。
栗を常温で置いている時間は本当にわずかで、木から離れて24時間以上常温で置いておくことは絶対にありません。」
栗そのもののおいしさはもちろん、そのおいしさを損なわずに届けるところまでが栗づくり。
そんな丁寧な姿勢が、吉原農場さんの栗のおいしさを支えています。
じっくり待つことで生まれる、栗の自然な甘さ
吉原農場さんが専門に取り扱っている「熟成栗」。
収穫した栗をすぐに販売するのではなく、じっくりと熟成させ、時間をかけて栗のおいしさを引き出していきます。
「栗は収穫してすぐの状態では、まだ甘みが十分に引き出されていないんです。
ただ、すごく良質なでんぷんを持っています。これを栗の種類に合わせて、0℃ぐらいの低い温度で1か月から1か月半ほどじっくり熟成させてあげると、栗が持っているでんぷん質が糖分に変わって、収穫したばかりのものとはまったく違う、甘みの強い栗になるんです。
一度おいしい熟成栗を食べてしまうと、もう収穫してすぐの栗には戻れなくなってしまう。
だったら、お客様にもおいしい方だけを届けたいなって思い、熟成栗を専門に扱うことにしました。」
吉原さんのその言葉から感じられたのは、ただ純粋に
「自分たちがおいしいと思う栗を、お客様にも食べてもらいたい」という想いでした。
時間と手間をかけてでも、栗が持つ本来のおいしさを引き出してから届ける。
そこに、熟成栗を専門に扱う吉原農場さんのこだわりが表れています。
食べ方に迷ってしまうほどおいしい、吉原農場の栗
吉原農場さんの栗について、お客様からどのような声が届いているのか伺いました。
特に印象に残っているのが、栗を前にして、
「このまま茹でて食べようかな。でも、お菓子づくりも好きだから、お菓子にも使いたいんだよね。」
と、食べ方に迷われていたお客様とのエピソードです。
そのまま食べるか、それともお菓子に使うか。
どちらにしようか迷ってしまうほど、栗そのものの味を楽しんでいただけていることが、吉原さんにとっても、うれしいことなのだそうです。
シンプルに食べても、料理やお菓子に使ってもおいしい。
食べ方を選ぶ時間まで楽しめることも、吉原農場さんの栗の魅力なのかもしれません。
また、料理に合わせて品種をご案内していることも、お客様に喜ばれているそうです。
農家さん直伝、栗のおいしい食べ方
せっかくの熟成栗。
家庭でも、できるだけおいしい状態で味わいたいところです。
吉原さんにおすすめの食べ方を聞いてみると、まず教えていただいたのが「茹で栗」にする際のちょっとしたポイントでした。
「茹で栗で食べる場合、栗がむきやすいからと、冷めるまで茹で汁の中に置いておく方がいらっしゃるんです。
でも、そうするとせっかくの甘い栗が、渋みの出た茹で汁をもう一度吸ってしまいます。
なので、茹で上がったらまずザルにあけて、気になるようでしたら周りを冷たい水でさっと洗って、水を切って食べてもらうのがおすすめです。」
ちょっとしたひと手間ですが、熟成栗ならではの甘みをしっかりと楽しむための大切なポイントです。
香ばしさと凝縮した栗の味を楽しむ「焼き栗」
そして、吉原さんがもう一つおすすめしてくれたのが「焼き栗」です。
「もっと香ばしく食べたい、栗の味を凝縮して楽しみたいという方には、焼き栗もおすすめです。」
じっくりと熟成させて甘みを引き出した栗を焼き上げることで、茹で栗とはまた違った香ばしさと味わいを楽しむことができます。
ほくほくとした栗のおいしさはもちろん、焼き栗ならではの香ばしさも魅力のひとつ。
皮むき不要で、手軽においしい。「完熟生むき栗」
おいしい栗を食べたいけれど、
「栗の皮をむくのが大変」
「包丁を使うのが怖い」
「下ごしらえに時間がかかる」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、熟成させた栗の皮をむき、真空パックにした「完熟生むき栗」です。
面倒な皮むきが必要ないため、家庭でも手軽に栗料理を楽しむことができます。
「袋を開けて、ポンとお釜に入れて炊くだけで栗ご飯ができるので、ぜひこちらも味わってほしいです。」
おいしい栗を、もっと気軽に家庭で楽しんでほしい。
商品づくりにも、そんな吉原農場さんのやさしい心遣いが感じられます。
栗本来の甘さを味わってほしい
「私たち吉原農場は、熟成して糖度を上げた熟成栗を専門に取り扱っています。
熟成栗は、おいしくなるまでに1か月程度の時間が必要になります。なので、うちの栗は秋が深まってから、あるいは冬の方がおいしいんです。
秋になってすぐに栗を食べたいと思う方もいらっしゃると思いますが、少しだけ待ってもらって、栗が持っている本当においしい自然な甘さを、ぜひ一度味わっていただきたいです。」
栗そのものが持っている自然な甘さを引き出すために、じっくりと時間をかけて熟成させる。
そして、そのおいしさをできる限り損なわないよう、収穫から熟成、保存、お客様の手元に届くところまで丁寧に向き合っています。
70年続く栗農家・吉原農場さんの栗には、長年積み重ねてきた経験と、「おいしい栗を届けたい」というまっすぐな想いが詰まっています。
じっくりと時間をかけることで引き出される、栗本来の自然な甘さ。
ぜひ一度、味わってみてはいかがでしょうか。
こんな人におすすめ
・丁寧に手間をかけてつくられた農作物を味わいたい方
・栗本来の自然な甘さを味わってみたい方
・手軽においしい栗を楽しみたい方