200年の伝統と匠の技が紡ぐ、彩り豊かな地酒
栃木市西方町。
ここは、農業が盛んな地域で県内有数の米の産地でもあります。
今回は、1811年(文化8年)創業の老舗酒蔵、「飯沼銘醸」さんに地酒の魅力を語っていただきました。
「杉並木」と「SG」
「杉並木」は、県内の米・県酵母と男体山を水源とする大谷川の伏流水を使用して造られています。
名前の由来は、東照宮にほど近い日光杉並木だそう。
こちらは淡麗辛口なので普段飲みにぴったり。
日々の食事とも調和がとりやすいスッキリとした口当たりが特徴で、食中酒としてもお楽しみいただけます。
その中でも、白身のお刺身や豆腐といったさっぱりとした料理に最適。
おでんのような出汁料理にも良く合います。
一方、「SG」は辛すぎない淡麗。
ひと口含むと、すっきりとした味わいと心地良い余韻が長く続きます。
こちらは、お刺身はもちろん、天ぷらや煮魚にも合うそうです。
特に栃木県の郷土料理「モロの煮つけ」にはぴったり。
モロとは鮫のことで、保存が効くことから内陸部の栃木県では昔から重宝されていました。
箸を差し入れるとほろほろ崩れるほど柔らかく、優しい味わいながら食べ応えのあるモロの煮つけと、雑味が少なく軽い口当たりのSGの相性は抜群です。
ちなみに、ラベルのスタイリッシュなロゴは酒蔵の周りや田んぼにいるサギ(SAGI)をイメージして作られたそう。
凛としたデザインも、食卓に彩りを添えてくれます。
手作業の麹づくり
「一般的には省力化のために機械を使いますが、私たちの所はすべて手作業で行っています」
麹の品質で日本酒の品質が決まるといっても過言ではないほど、麹造りはとても重要な過程です。
麹菌が酵素を生成し、米のタンパク質や脂質を分解する際にアミノ酸やその他の風味成分が生み出されます。
この麹菌の働きこそが、日本酒の風味に直結します。
手作業で麹の香りや触感を感じ取りながら微調整することで高品質な麹に仕上げられ、風味豊かな日本酒ができあがります。
「ぜひ自分に合ったお酒を楽しんでいただければ」
「日本酒は嗜好品なので、ぜひご自分に合ったお酒を楽しんでいただければと思います」
酒離れが著しい昨今。
それにも関わらず、こちらの銘柄を求めて多くのリピーターが県外から訪れるとか。
日本酒そのものを心ゆくまで堪能してもよし。
地酒とともに郷土料理を楽しんでもよし。
ぜひ日本酒の魅力に直に触れてみませんか。
こんな人におすすめ
・地域ならではの地酒を堪能したい方
・料理とのペアリングを楽しみたい方
・スーパーや大手の銘柄では味わえない、個性豊かな日本酒を探している方